インナーフォースレイヤーALCのレビュー

バタフライのラケットインナーフォースALCを打った感想を書きたいと思います。

以前はクリッパーウッドを使っていたのでそれと比較した感想が主になります。

 

使用ラバー F面 v15エキストラ 特厚

      B面 ライガンスピン 厚

 

フォア打ち(軽打)

中軽打時にもクリッパーウッドより少し弾む感覚がある。

勝手に山なりになる。クリッパーウッドより球は浅めになる。そこまで深くならない。

 

ドライブ

打感:今まで使ってきたラケットよりも、山なりになって収まる感覚があり安心感が強い。中軽打でもしっかりインパクトした時でも同じように球を持ってから飛んでいくような感覚がある。中軽打時はクリッパーウッド程飛ばなくは無いが、それでもそこまで飛ぶわけでないので台上等もやりやすい。

しっかりインパクトした時もクリッパーウッド以上の回転とスピードの球がいく。深さはクリッパーウッドの方が出る。

深さ:山なりになる分、深い球を出すのが難しい。しっかりインパクトして打った球はそれなりの深さのとこには落ちるが、中軽打で打球した際は浅くなるので、高さやコースを工夫しないとカウンター等は食らいやすい。また深い球を出すのが難しいので、打球の威力が出る割にラリーになりやすい(相手もとりやすい)

 

威力:早さも回転もクリッパーウッド等の合板ラケットに比べたら、同じ力で打っても1.5倍くらい強い球を出すことができる。威力に関して中々出る、または出しやすいラケットだと思う。

 

ツッツキ:ALCの柔らかさが生きていて、カーボンラケットのようにぶっとんだりする感覚は無い。ツッツキもALCの柔らかさが生きていて包み込んで打球できる感覚がある。

ぶっちゃけクリッパーウッドとの違いがわからない。個人的にツッツキはラバーの表面で打球するし、ラケットよりもラバーによるところの方が大きいのかなと思う。

 

ブロック:ブロックも台に収まってくれる感覚が強く、かなり安心感がある。

良くも悪くも山なりにはなるので自分もやりやすく、相手も取りやすいブロックが出る。

これはふかしてしまったというブロックの時に山なりになってロビング気味に入って自分も相手も驚くようなことがたまに起こる。

 

スマッシュ、ミート:カーボン、アウターカーボン、合板程やりやすくないが、やり辛くもない。カーボン、アウターカーボン、合板でのスマッシュ、ミートのやりやすさが10とすると8くらいはやりやすい。

しかし今までカーボン、アウターカーボン、合板歴が長い人ほどスマッシュ、ミートはギャップを感じると思う。自分はALC歴が長かったのでミートもスマッシュも試合中に不安無く出来るが、ずっとアウターばかり使っていた練習相手がインナーフォースを使うと、他の技術はやりやすいがスマッシュとミートだけやり辛いといっていたので、自分が今まで何のラケットを使っていたかが、やりやすいかやり辛いの分かれ道となりそう。

 

総評:山なりの安心感と威力の二つを兼ね備えたラケット。深い球を出すのが難しいので出している威力の割に相手に球を取られるというデメリットもある。咄嗟に打った球やバック等の中軽打程度のインパクトで打球した球は、深さと早さはそこそこ、軌道は山なりなので相手からしてみれば絶好球で、カウンターをくらう機会が多くなると思う。

そこを念頭に置いて、コースや緩急の工夫して得点する、またはラリーで相手よりミスし続けない等の戦い方をする人には凄く良いラケットだと思う。