エボリューションEL-Sのレビュー Evolution EL-S

TIBHARのエボリューションEL-Sをレビューします。今回はバック面に貼ってしようしたので、バックでのレビューがメインとなります。

厚さ:厚

使用ラケット:インナーフォースレイヤーALC

使用球:ニッタク

 

シートは結構固め、スポンジも公式サイトでは43.8~45.8と記載があった。そんなに柔らかい感じはしない。

スポンジに関してはファスタークG1とC1の間くらいに感じた。ヴェガヨーロッパ、ライガンスピン等よりは全然固い。シートの硬さはG1より少し硬い。

 

◎軽打(でのバック対バック)

シートが固いせいか、2~3割の力で打ってもまあまあ飛ぶ。球を持つような感じがある。球は山なりになる。シートが固いのでミートでも擦り打ちでもやりやすく、安定した飛びを感じる。楽の出来るラバーだなと思った。球は山なりになるのと、飛ぶといってもそこそこなので浅くはなりがち。球の早さも自分にとっても相手にとってもちょうど良さそうなスピードが軽い力で出る。

 

◎下回転打ち

球持ちがいいのでかなり安心して下回転打ちをすることが出来る。弱いインパクトでもがってくれる。強いインパクトでも弱いインパクトでも球の質は大幅には変わらなそうな印象(自分が強いインパクトで打てないのでこのラバーのMAX値は不明)安定はするが、球は浅く相手もとりやすそうな球がいく。自分がMX-Pを使用していた時は擦れずに、擦る前に山なりにぶっとんでオーバーということを繰り返していたが、EL-Sなら無理なく試合でも使えそう。

 

◎ブロック

ブロックも良くとまる。球持ちがいいのでブロック時も持つ感覚が少しでて球足はそんなに速くないブロックがでる。シートが固いので技術力がある人が使用すればミート気味にカウンターしたり、擦り返したりはできそう。

 

◎カウンター、引き返し

シートが強いので、相手のかかっている球でもライジングで擦りかえしたり、引き返したりするのはやりやすく感じた。ミートに関してもシートの硬さ、スポンジの程よい柔らかさのためやり辛くはない。

 

◎ツッツキ

ツッツキは切れるが、シートが固くひっかかりがいいので回転の影響は受けやすい。レシーブ時はシートが柔らかいラバーより気を少し使わないとオーバーしてしまうこともありそう。

 

◎総評

THE安心感といったラバー。やり辛い技術も無く、打った感じも球持ちがよく不安が無い。ある程度かけている感覚もあるのでそういった意味でも安心感はある。初心者~バックの苦手な上級者くらいまで進められるラバーだと思った。

ラバー選びに関して

ラバーを選ぶ際によくスポンジが柔らかい、硬いなどは指標にあがるが、シートが硬い、柔らかいの区別で考えることは中々浸透していないように感じる。

 

しっかりインパクトできるトップ層であるならば、実際の試合でもスポンジまで食い込ませる機会が多く、その威力の競い合いのような形になる場合も多いので、スポンジの硬さがラバー選びの重要な指標になってくるのだろうが、中軽打中心になりがちな初中級者は実際の試合でスポンジまで食い込ませて打球できることの方が少ないと思う。そうなってくると大切なのはシートの硬さであり、シートの柔らかい硬い、また飛ぶのかひっかかるのか、また食い込みやすいのか等の情報は初中級者にとっては貴重な情報になる。

 

しかしシートの硬さや情報等はラバーのレビューを見ても中々記載していない場合が多く、メーカー自体もスポンジ硬度は載せているがシートの硬さは乗せていない場合が多い。ヤサカのライガンシリーズなどはサラッと記載してくれているが、、、

 

 

今後もっとシートがどんなものなのか記載するような風潮が出来ればありがたいなーと思いました。

このブログでもなるべくシートの情報、中軽打時にどのような感覚で飛ぶのかを大切にレビューしていきたいと思います。

ファスタークC1のレビュー

ニッタクのファスタークC1についてレビューします。使用ラケットはインナーフォースレイヤーです。F面で使用していたのでF面での感想になります。

ファスタークG1と同じシートでやや硬めでしっかりしたシートに加え、スポンジはG1より柔らかくなっているとのことです。

 

◎フォア打ち

普通に結構飛んでくれる。ライガンスピンやヴェガヨーロッパなどより明らかに飛ぶ。

球足の速さもG1と変わらないが、球は浅くなる。

中軽打くらいのインパクトならやはりシートが固い方が飛びやすい感覚があると実感。

 

◎ドライブ(インパクト中~インパクト強)

しっかりインパクトした時でもスピード、回転ともにファスタークG1と同じ威力くらいの質は同じインパクトの強さで出せる。スポンジが柔らかい分C1の方が明らかに球浅くなるが、台にも収めやすい感覚があり安心感が凄く強い。軌道はG1と同じで弧線強め。打っている感覚はシートが同じためかG1とほぼ変わらず球を持ってから発射するような感じ。スポンジの柔らかさは(自分レベルの頑張ったインパクトでは)感じれない。ドライブの速さの面ではC1もG1もMAX値、出しやすさともに違いを感じられず、球の深さのみが違う印象。

 

◎ループドライブ

球をしっかり持つ感覚がある。擦った時は上に上がる力を物凄く感じる、回転も結構かかる。シートは同じはずなのに同じ力を加えて比較してもC1の方がG1より上に上げやすい感じがする。スポンジが柔らかいのが関係しているのか?ただし回転のMAX値はG1の方が高い感じがする。擦り打ちとして比較した時、C1はインパクトがそんなに強くなくてもそれなりの回転の球を安定して発生させやすい、G1はインパクトが強ければ強いほどそれに応えてくれるようなイメージ。ただし擦った時もC1の方が明らかに球は浅くなる。上のレベルにいくと結構カウンターをくらいそうな印象。

 

◎サーブ

擦ったら飛ばない性質があるので、切った時は短くコントロールしやすい。

ナックル等擦らない時は意外と飛距離は出てしまうが、他のテンションに比べたらせいぜい普通程度の飛距離なので全体的にかなりサーブはやりやすい方かなと思った。

 

◎カウンター、引き返し

ドライブやループが凄く収めやすい分、カウンターと引き返しは少々難しく感じた。球の威力に押されやすく、インパクト強く打って相手の球を上書きしようにもスポンジが柔らかいのがここで感じられてしまいうまく上書きできないイメージがあった。よしんば相手の台にカウンターできても威力を出すのが難しい。一発で決めるよりもチョリチョリ粘ってかけ返すみたいなことの方が得意なラバーに感じた。

 

◎ミート、スマッシュ

自分の打ち方、インパクトの強さ、インナーフォースALCという条件下では明らかにやりづらさを感じた。弾くことにむいてないラバー。ファスタークG1でも同じような印象だったので、ファスタークG1でミートスマッシュできなかった人はこのラバーでも難しいと思う。

 

◎バック対バック(の中軽打)

バックでは試していないが、球が浅くなる性質があるのでバックで使用するのは難しいかなと思う。間に合わずに咄嗟に打つことが多いバックでは、咄嗟の時に飛距離が出ずにネットミスをしそう。頑張っていれても球が浅い、球足はちょうどいい速さなので相手の絶好球がでる。しかもミートスマッシュもしづらいので常にしっかりバックでかけ続けられる人はギリギリ採用候補かなと思った。バックに使うと悪い意味でサボれない、ごまかしもきかないラバーという印象。

 

◎総評

G1の球が浅くなって回転をかけやすく、弧線を強くしたようなラバー。球は浅いが威力はG1と同程度出て安心感が強くなった良いラバーだと思う。下回転打ちも擦ってループも弱いインパクトでも台に収まってくれるのはもちろん、ぶち込みもかなりやりやすいラバーに感じた。ツッツキ打ちは強いインパクトでぶつけて打っても、擦った時と同じ安心感があり、威力もG1と同じくらい出る、またツッツキ打ち強打時のみ深い球を安定して出すことが出来たのでそこもこのラバーを使う上でのメリットだと思う。初中級者や安定重視の人におすすめ。

カーボネード290のレビュー

スティガのラケット、カーボネード290を使用してのレビューを簡易的に書きたいと思います。普段使用しているインナーフォースレイヤーALCとの比較になります。

私の競技レベル、市の大会最高8(2020年度)、インパクト弱めのチョリチョリ入れ入れマン。

使用ラバー F面:ハイブリッドK3特厚 B面:エボリューションEL-S厚

使用球:ニッタク

 

◎フォア打ち(軽打)

ぶっとびラケットと聞いていたが、インナーフォースレイヤーALCに比べて飛ぶような感じもするがそこまで飛びの違いを感じられるかといったらそうでもない。ん~インナーフォースにはV15を貼っているからラバーの差で飛びを感じないのか?球の軌道もすごい直線というわけでは無い。気持ち山なりのような感じ。ラバーなのかな?

打った時の音はカーボネード290はいい音がする。

 

※次の日にカーボネード290にV15エキストラを貼って打ってみた。自分の競技レベルじゃインナーフォースにV15を貼ってフォア打ちしてるのと大した違いは感じられない。音はカーボネード290の方が高い音がする。相手の弱い球に対して自分もポンと凄く弱いタッチでインパクトすると、たまにぶっとびを感じる時があった。

 

◎ドライブ(インパクト中~インパクト強)

インパクト中~強程度でフォアドライブをしてみる。ん~こちらの試打もハイブリッドK3を貼ったカーボネード290より、V15を貼ったインナーフォースのドライブの方が明らかにスピードが出る。自分のインパクトの弱さのせいなのか?トップ層のインパクトの強さなら何か違いを感じれるのかもしれない。

 

こちらも次の日にカーボネード290にV15エキストラを貼って打ってみた。んーこっちの項目もインナーフォースにV15を貼った時と威力、スピードの面で大きな違いは感じられない(自分のレベルのせいの可能性大)軌道はぶつけて強くドライブすると、インナーフォースより深い球が出る。山なりにならず直線的になる。直線的になるのでよくオーバーする、自分が下がりすぎてて相手が短いブロックを出してきて腕だけでごまかしてスイングした時、インナーフォースなら台に収まってくれるが、カーボネード290で打った場合必ずオーバーした。この軌道の違いをどう捉えるかがポイントとなりそう。

 

◎ループドライブ

擦って打つ場合はきちんと弧線が出る。擦り打ちはラケットの性能よりラバーによるところが大きいのかなというのが個人的な考え方だが一応レビューする。擦り打ちならインナーフォースもカーボネード290も軌道は変わらない。打っている感触もそんなに変わらない、どちらで打っている時も球を持ってくれる感触がある(ラバーが良いのか?)しかし球の深さはカーボネード290の方が気持ち出しやすいと思う。

 

◎ツッツキ

インナーフォースと打球感覚、打球した球の質ともに大きな違いを感じられず。

この項目はラバーによるところの方が大きい気がする。

 

◎ブロック

インナーフォースより直線的になる。球足が速くなるかといわれたらインナーフォースとそこまで変わらない。軌道と深さが異なる印象。

 

◎バック対バック(バックの中軽打)

インナーフォースと比べて、同じ力で打った場合意外とスピードは変わらない(打ち方はミート気味、擦り打ちどちらも試した)インナーフォースより気持ち早いのかな~程度。飛距離はインナーフォースより少し出る(山なりにならない分?)カーボネード290はぶっとびと聞いていて中軽打中心のバック対バックでインナーフォースより楽が出来るかな~と思ったが、同じラバー、同じ力の同条件でインナーフォースとカーボネード290を打ち比べてもそこまで感動的な違いは感じられなかった。2~3割くらいで打つバックハンドが楽に威力がでなければ、インナーフォースから乗り換える意味も無いのでここで採用を見送った。

 

◎ミート、スマッシュ

やりやすい。高い音が鳴りミート、スマッシュしている打球感覚も凄く良い。インナーフォースと比べ、同じ力で打った場合スピードはややカーボネードの方が早くなり、軌道もインナーフォースに比べ直線的になるので得点になりやすのはカーボネードの方かなと思った。

 

◎総評

インナーフォースより劇的にスピード、威力が出るわけでも無く、劇的に扱い辛いわけでもなかった。ぶっとびでじゃじゃ馬ラケットのイメージだったが意外と大人しいラケットであった。ただそのぶっとびに関して自分がしっかりインパクト出来た時よりも、咄嗟の間に合わない時に打球した際、ぽ~んとぶっ飛んでしまうことを感じることがたまにあった。また軌道が山なりにならない分オーバーすることも気持ち増える。これらのデメリットを感じつつ、中軽打やしっかりインパクトした時はインナーフォースと威力の違いを感じれなかったため採用を見送った。ラバーとの相性もあるのかもしれない。ミートとスマッシュをドライブより多くとりいれるようなスタイルの人には滅茶苦茶いいのかなと思った。表とかね。

バックに使用するラバー

今自分はバックハンドで悩んでいる。自分は今までバックを得意と思っていたが、最近試合や練習をカメラに撮るようにしていて、それを見返すようにしてからはその思いも一変した。

バックにチャンスボールが来ていてフォアで回れない時自分はどうしてもポンとブロック気味で返してしまう。そこでバックで軽くミートしたりかけたり出来ればいいのだがどうしても相手の甘い球、ブロックをポンとまた甘く返してしまう癖が抜けない。

ワンコースやコースの決まった練習等ではそこそこ綺麗に強い球をバックハンドで出せる。しかし他の技術が混ざったり、試合で緊張したりしまうと、途端にポンとブロック気味で返してしまう。これは根が深い問題で、他の方も同じような悩みをもっているかもしれない。

 

今まで自分はバックに特厚の飛ぶラバーを使っていたが、こんな調子じゃ飛ぶラバーを使っていても意味が無い。そこで相手の甘い球をポンと返したらネットミスするくらい飛ばないラバーを使って、バックのポンと返す癖を矯正することに決めた。

今はライガンスピンの厚を使っている。このラバーはシートもスポンジも柔らかくポンと返したら中々飛ばないので、これで甘い球に対してはしっかりかけて返せるようになればいいと思う。一時期はエボリューションEL‐Sとで悩んだが、EL-sではシートとスポンジどちらもそこそこ固くまだサボってポンと返してもコートに入ってしまうため断念した。どっちも弧線が出て収まりやすい良いラバーなんだけどね。

 

バックのラバーに凄く飛ぶラバーを使うというのは、限られたトップ層以外意味ないよな~と最近思う。そこらのレベル層ではバックで強くインパクトすること自体あまり無いはずで(偏見)、ましてやその威力不足で悩むことって中々ないと思う。試合でバックを使うのなんてツッツキ、ブロック、バック対バック、チョリ、くらいなもんでインパクトを強くして打つことってそうそうない。であるならば中軽打がメインになってくるので、そこそこ飛ぶやつ使えば十分だなーと10年目くらいにして、自分の試合を動画で見返して思えた。

ハイブリッドK3のレビュー

TIBHAR ハイブリッドk3のレビューをします。使用球はニッタクで、使用ラケットはカーボネード290です。フォアでしか打ってないので、フォアで使用しての感想になります。

 

シートの硬さはMX-Dよりやや硬い印象、MX-Dはシートは意外と柔らかいのでそこまでは固いわけでなさそう、ファスタークG1よりやや硬いかな~といった印象。

 

打感:以前少し使ったMX-Dと全く同じ打感。インパクトの際にシートが球をクニャっと食い込んで持ってから、発射されるような感じ。個人的に好きでない感覚だ。個人的にはV15のようなピンと張ったシートが、ピンと張ったまま球を包んでから強く発射するような感じが好きだ。しかしループ時にボールを擦るときはクニャという感覚は感じられない。球を持つ感覚だけが感じられる。

 

フォア打ち:普段使っているV15エキストラと比べるとそこまで飛ばない。0.7~0.8倍くらいといったところ。YouTuberの試打動画ではめっちゃ飛ぶと言っていたので少し拍子抜けだった。粘着や微粘着程飛ばなくは無い。テンションの中だと飛ばないかな?といったところ。フォア打ち等の中軽打はライガンスピンやベガヨーロッパ程度の飛びという感想。以前使用した昇龍よりは全然飛ぶ感じ。

 

ループドライブ:滅茶苦茶球を持つ感覚が強い。球を持つ時間が長い。自分はインパクトの弱いおじさん打ちのようなかけ方、打ち方だがそれでも擦ったときは明らかに球を持ってくれて、擦れれば擦れるほど回転が出るラバーに感じた。インパクトの弱い人はかけやすく、球の低さ高さ等も球持ちが凄く良い分コントロールしやすい、インパクトの強い人は擦れば擦るほど強い回転が出せる。初心者から上級者までかけることを大切にしてる人には本当にお勧めできる。

今までV15エキストラ、昇龍、ファスターク、キョウヒョウ等使ってきたが二段階くらい上のひっかけやすさを感じた。これは本当に凄い。ただし擦った時の飛距離はあまり出ない。ファスタークC1と同じくらいかそれより球は浅くなりそうな印象。しかしハイブリッドK3の方が球持ちは良いので低さと回転量ををコントロールしてカウンターされるのを避けやすそうな印象。

 

下回転打ち:ループドライブで書いた項目と感想はほぼ同じ。下回転打ちに関してはループもやりすいし、強くあててぶち込むことも本当にやりやすい。擦っている時も自分でかけている感は感じられるラバーなので、安心できる。

 

ドライブ:強くインパクトした時もフォア打ちの時と全く同じ感想。いい球が出ないわけではないがV15に比べると球のスピードや深さは出ない。強くインパクトした際の威力も、中軽打時と同じくベガヨーロッパやライガンスピン等のラバーと同程度の威力なのかなと感じた。自分が元々インパクトが弱いおじさんプレーヤーなせいなのも大いにありえる。トップ層や上級者のインパクトの強さならこのラバーの正しい最大値を出せるのかもしれない。ただこのラバーの威力の最大値を出せる人は多くは無いのかなと感じた。

 

威力

V15>ハイブリッドK3≧ベガヨーロッパ、ライガンスピン>昇龍、粘着ラバー

 

台上:中軽打では、元々普通のテンションよりは少し飛ばないという感覚もありやりやすかったです。

カウンター:カウンター時にもかなりのひっかかりを感じらる。相手のループが激ががりの時ですらこっちがある程度のインパクトで引き返した場合、球を持ってくれる感触がある。シートが回転に負けず、かなりの引き返しやすさを感じる。この項目も他の美粘着、粘着、テンションラバーより2段上のやりやすさ、安心感を感じた。ぶつけるようなカウンター時にも球を持つ感覚があるため、好みはわかれそう。

 

サーブ:擦った時や中軽打時に飛ばない性質が生きていて、明らかにサーブが切れるし短くなりやすい。短くなりやすいのをメリットと捉える人には本当にいい。早いロングサーブ、深いロングサーブなどは他のラバーに比べるとほんの少し難しいのかなと思った。

 

総評:ひっかかりの強さ、ひっかけやすさは随一でした。中軽打時にもしっかりインパクトした時も山なりになるラバー。球の持ちも他のラバーで経験したことのないくらいの持ちを感じた。しっかりインパクトした時のフォアの威力も悪くはなかったが、TIBHARのラバー特有の打球時にクニャっとなる感じがダメで採用は見送りました。ぶっ飛ぶわけでも無くひっかかりが強い、またひっかけやすいので初心者から上級者まで使えるのかなと思いました。シートが強いからか、他のラバーで球に起こる謎落ちやチップなどの全くなかった。

インナーフォースレイヤーALCのレビュー

バタフライのラケットインナーフォースALCを打った感想を書きたいと思います。

以前はクリッパーウッドを使っていたのでそれと比較した感想が主になります。

 

使用ラバー F面 v15エキストラ 特厚

      B面 ライガンスピン 厚

 

フォア打ち(軽打)

中軽打時にもクリッパーウッドより少し弾む感覚がある。

勝手に山なりになる。クリッパーウッドより球は浅めになる。そこまで深くならない。

 

ドライブ

打感:今まで使ってきたラケットよりも、山なりになって収まる感覚があり安心感が強い。中軽打でもしっかりインパクトした時でも同じように球を持ってから飛んでいくような感覚がある。中軽打時はクリッパーウッド程飛ばなくは無いが、それでもそこまで飛ぶわけでないので台上等もやりやすい。

しっかりインパクトした時もクリッパーウッド以上の回転とスピードの球がいく。深さはクリッパーウッドの方が出る。

深さ:山なりになる分、深い球を出すのが難しい。しっかりインパクトして打った球はそれなりの深さのとこには落ちるが、中軽打で打球した際は浅くなるので、高さやコースを工夫しないとカウンター等は食らいやすい。また深い球を出すのが難しいので、打球の威力が出る割にラリーになりやすい(相手もとりやすい)

 

威力:早さも回転もクリッパーウッド等の合板ラケットに比べたら、同じ力で打っても1.5倍くらい強い球を出すことができる。威力に関して中々出る、または出しやすいラケットだと思う。

 

ツッツキ:ALCの柔らかさが生きていて、カーボンラケットのようにぶっとんだりする感覚は無い。ツッツキもALCの柔らかさが生きていて包み込んで打球できる感覚がある。

ぶっちゃけクリッパーウッドとの違いがわからない。個人的にツッツキはラバーの表面で打球するし、ラケットよりもラバーによるところの方が大きいのかなと思う。

 

ブロック:ブロックも台に収まってくれる感覚が強く、かなり安心感がある。

良くも悪くも山なりにはなるので自分もやりやすく、相手も取りやすいブロックが出る。

これはふかしてしまったというブロックの時に山なりになってロビング気味に入って自分も相手も驚くようなことがたまに起こる。

 

スマッシュ、ミート:カーボン、アウターカーボン、合板程やりやすくないが、やり辛くもない。カーボン、アウターカーボン、合板でのスマッシュ、ミートのやりやすさが10とすると8くらいはやりやすい。

しかし今までカーボン、アウターカーボン、合板歴が長い人ほどスマッシュ、ミートはギャップを感じると思う。自分はALC歴が長かったのでミートもスマッシュも試合中に不安無く出来るが、ずっとアウターばかり使っていた練習相手がインナーフォースを使うと、他の技術はやりやすいがスマッシュとミートだけやり辛いといっていたので、自分が今まで何のラケットを使っていたかが、やりやすいかやり辛いの分かれ道となりそう。

 

総評:山なりの安心感と威力の二つを兼ね備えたラケット。深い球を出すのが難しいので出している威力の割に相手に球を取られるというデメリットもある。咄嗟に打った球やバック等の中軽打程度のインパクトで打球した球は、深さと早さはそこそこ、軌道は山なりなので相手からしてみれば絶好球で、カウンターをくらう機会が多くなると思う。

そこを念頭に置いて、コースや緩急の工夫して得点する、またはラリーで相手よりミスし続けない等の戦い方をする人には凄く良いラケットだと思う。